デジタル署名を扱う際、複数の関係者からの署名を必要とする文書を管理する必要がある場合がよくあります。Sign.Plus eSignature APIでは、署名フロー機能を通じて複数の署名者を柔軟に取り扱うためのオプションが用意されています。この記事では、エンベロープに複数の署名者を設定・管理する手順について説明します。
署名フローについて理解する
署名フロー(署名ステップまたは署名順序とも呼ばれます)は、エンベロープ内の文書に対して受信者がどのような順序でやり取りするかを定義します。Sign.Plus eSignature APIを使用すると、単純な単一署名者の文書から複雑な複数ステップの承認プロセスまで、さまざまなシナリオに対応するカスタム署名フローを作成できます。
覚えておくべき重要なポイント:
- エンベロープ内の各受信者に対して特定の署名順序を設定できます。
- すべての受信者が文書に署名する必要があるわけではありません。一部の受信者はコピーを受け取るだけの場合もあります。
- 受信者には、
SIGNERやRECEIVES_COPYなどの異なる役割を割り当てることができます。
署名ステップの設定
署名フローを設定するには、POST /v2/envelope/{envelope_id}/signing_stepsエンドポイントを使用します。
重要な注意事項: エンドポイントURL内の{envelope_id} は、事前に作成したエンベロープのものである必要があります。署名ステップを設定する前に、必ずエンベロープを作成し、そのIDを取得しておいてください。
以下は、さまざまなシナリオに応じたリクエストペイロードの構成方法です:
シナリオ1: 単一の受信者、単一の署名ステップ
これは、署名者が1人だけの最も単純なケースです:
{
"signing_steps": [
{
"recipients": [
{
"name": "John Doe",
"email": "john.doe@example.com",
"role": "SIGNER"
}
]
}
]
}
シナリオ2: 複数の受信者、単一の署名ステップ
このケースでは、複数の受信者が同時に対応します:
{
"signing_steps": [
{
"recipients": [
{
"name": "John Doe",
"email": "john.doe@example.com",
"role": "SIGNER"
},
{
"name": "Mark Twain",
"email": "mark.twain@example.com",
"role": "SIGNER"
},
{
"name": "Bob Dylan",
"email": "bob.dylan@example.com",
"role": "RECEIVES_COPY"
}
]
}
]
}
シナリオ3: 複数の受信者、複数の署名ステップ
より複雑なワークフローの場合、複数の署名ステップを設定できます:
{
"signing_steps": [
{
"recipients": [
{
"name": "John Doe",
"email": "john.doe@example.com",
"role": "SIGNER"
},
{
"name": "Bob Dylan",
"email": "bob.dylan@example.com",
"role": "RECEIVES_COPY"
}
]
},
{
"recipients": [
{
"name": "Alice Doe",
"email": "alice.doe@example.com",
"role": "SIGNER"
},
{
"name": "Jane Doe",
"email": "jane.doe@example.com",
"role": "SIGNER"
}
]
},
{
"recipients": [
{
"name": "Louis Dupont",
"email": "louis.dupont@example.com",
"role": "RECEIVES_COPY"
},
{
"name": "Michel Dupont",
"email": "michel.dupont@example.com",
"role": "RECEIVES_COPY"
}
]
}
]
}
この例では、3つの署名ステップがあります。
- John Doeが署名し、Bob Dylanがコピーを受け取ります。
- Alice DoeとJane Doeの両方が署名します。
- Louis DupontとMichel Dupontがコピーを受け取ります。
各ステップが完了するまで、次のステップは開始できません。
複数の署名者を扱うためのベストプラクティス
- ワークフローを計画する: 実装する前に、署名プロセス全体を整理しましょう。誰が署名する必要があるか、どの順序で署名するか、そして誰がコピーを受け取る必要があるかを検討してください。
-
役割を適切に使用する: それぞれの受信者が文書に対して正しいレベルの操作を行えるように、異なる役割(
SIGNER、RECEIVES_COPY)を活用しましょう。 - 並行署名か順次署名かを検討する: 一部の署名者が同時に(同じステップ内で)署名できるか、あるいは厳密な順序が必要かを決定してください。
Sign.Plus APIのこれらの機能を活用することで、幅広いビジネスプロセスや要件に対応する高度な署名ワークフローを作成できます。